月夜の海に
三十一文字の家族とふるさと

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Author:Ivoryboat
母の短歌をアップしています。日々の暮らしと自然を詠んだ歌ばかりです。父(時々私)が撮った故郷の写真もスキャンして載せています。

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2009/01/09(金) 13:49:39

夕陽

2007/02/28(水) 00:23:12
山際に日の落ちて来て鴇色(ときいろ)の
     ビニールハウス黄に変わりゆく     (1976年作)
空と雨かんむりTB:0CM:0

焚き火

2007/02/27(火) 09:23:12
酒蔵の空地に焚火する杜氏に
     人ら集ひて話はづめり    (1977年作)

 母の散歩友達の家も父方の遠縁の家も造り酒屋です。これはどちらの家なのか。話好きだった父はきっと焚き火を一緒に囲んだことでしょうね。そう言えば遠縁の酒屋のご主人も父と一日違いで亡くなりました。仲良しが一緒に天国に旅立って行ったことが悲しい中にも慰めになりました。
家族TB:0CM:4

2007/02/25(日) 10:33:13
風邪の孫玩具のバケツに水いれて
      ひそかに行くが障子にうつる    (1982年作)
家族TB:0CM:4

2007/02/24(土) 20:03:54
IMG_7374.jpgおろおろと孫を守りていつしかに
      桃のふふめる頃となりけり    (1979年作)

 初孫(姪)に喜びながらも戸惑うことも多く。

家族TB:0CM:0

木蓮(もくれん)

2007/02/23(金) 07:54:13
img007.jpg大屋根を落ちし雪まだ残る辺(べ)に
      木蓮の花芽ふくらみゐたり    (1981年作)

花・草・木TB:0CM:0

飛行機

2007/02/22(木) 07:03:21
事故つづく空を今日来る子をみると
      夫ひとときを屋上に待つ   (1982年作)
 
 兄がセスナの免許を取ったばかりの頃、田舎に飛んできたことがありました。喜びと心配が混じり合った気持ちで屋根に立つ父。そう言えば兄は子供の頃から飛行機が大好きでエンジン音が聞こえてくると屋根に登って見ていました。
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郵便局

2007/02/20(火) 07:10:29
我が山の木を伐り建てし局なるも
      父一代の長で終りぬ   (1982年作)

 母の実家は特定郵便局でした。3階(2.5階?)建ての家はなるほどおもしろい造りで、子供の頃の楽しい遊び場でした。母の詠む歌には両親への思慕と尊敬の念があふれています。一方、夫(私の父)を詠んだ歌には信頼感が・・・(喧嘩の歌も結構ありますが)。今はこんな風に単純に親を敬い夫を信頼するような時代ではないかもしれませんが、羨ましく思えます。
追憶TB:0CM:0

ほほえみ

2007/02/19(月) 07:07:46
臥す姑(はは)を見守りをれば目のあひて
          どちらからともなくほほえみぬ    (1986年作)

 祖母の笑顔が思い出されます。
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味噌豆

2007/02/16(金) 07:22:36
朝(あした)より煮し味噌豆のしあがれば
         姑(はは)は宝のごとく扱ふ     (1976年作)

祖母は味噌も漬け物も上手に作る人でした。もろみ(ひしお)味噌といりこを一緒に炊いた総菜はひなびた味で兄の好物でした。私はいりこの部分は苦手で大豆の食感が好きでした。もう一度食べてみたい懐かしい味。
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羽音

2007/02/14(水) 07:00:09
なぎの木の下通るとき微かなる
       羽音聞こえて雪のこぼれる    (1984年作)
家族TB:0CM:0

朝餉(あさげ)

2007/02/13(火) 06:18:16
入院の夫(つま)思ひつつお茶漬けを
      一人食べゐる朝餉侘びしも    (2002年乍)
 
 母の歌稿が新たに見つかりました。父が亡くなる直前の歌も出てきたのでまた1年ブログを続けることが出来ます。最近の歌になると老夫婦二人の暮らしぶりや父の病気を詠んだものが多く、改めて当時の母達の思いを知りました。
家族TB:0CM:4

残月

2007/02/09(金) 21:23:01
img013.jpg残月のまだある林あかるくて
    歩めば吾の影ただよへり    (1978年作)

空と雨かんむりTB:0CM:8

みそさざい

2007/02/07(水) 06:25:28
地を低く飛び来し雪のみそさざい
     ぬれたる羽を曳きてかくるる    (1980年作)
生き物TB:0CM:2

粕酒

2007/02/05(月) 19:37:05
雪除けの終りし夫(つま)に粕酒の
         熱きをすすめ共にいただく    (1986年作)

 四国とはいえ昔はよく雪が積もったものです。
空と雨かんむりTB:0CM:4

受験

2007/02/04(日) 22:32:13
行きずりのみ社なれど立寄りて
       鈴引きあひて合格祈る   (1974年作)

この年には誰も受験していなかったので以前のことを歌ったのでしょう。どこの親御さんも祈ることしかできませんね。皆よい結果が出ますように。
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節分

2007/02/02(金) 20:58:23
ひと粒の齢(よわい)いとしく雪残す
    追儺(ついな)の宵の辻にまきけり     (1980年作)

田舎では節分の夜にめいめいの歳の数だけ豆を包んで辻に置く風習がありました。帰りは決して振り返ってはいけません。子供の頃はドキドキしながら走って帰りました。姪はこの年一才になったばかり。一粒だけ包んで置いたんですね。
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雪うさぎ

2007/02/01(木) 21:59:02
雪うさぎ孫につくりてそのままに
     雪ふる日々を姑の病みをり      (1982年作)

今日は祖母の誕生日でした。元気な歌にしたかったのですがこの歌も好きです。
家族TB:0CM:2
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